そういえば、公衆電話はどこいったの?

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そういえば公衆電話って、見かけなくなりましたね。

2011年の震災の時はコンビニ前にある公衆電話に行列ができていたのを覚えていますが、最近はコンビニ前にも公衆電話は設置されていないですね。

街角にあった電話ボックスも、会社ビルのロビー脇に3台あった公衆電話もいつの間にか姿を消していました。

ちょっと意識して探してみたのですが、小さな駅の改札近くに昔は2~3台くらい設置してあったのに今はポツンと1台しか設定してなかったです。

携帯電話普及の影響かと思いますがどうでしょうか。

気になったので、公衆電話について調べてみました。

公衆電話の歴史

公衆電話の歴史です。

以下、NTT東日本の資料を参照に作成しました。

1900年

(明治33年)

上野・新橋の両駅構内の2カ所に、「自働電話」と呼ばれる最初の公衆電話が設置。
1951年

(昭和26年)

公衆電話が世の中に浸透していくきっかけになった商店等の店先に黒電話機を設置した「委託公衆電話」の登場。
1953年

(昭和28年)

よく目立つようにと赤く塗られた「赤電話」となり、この赤電話の登場以来、公衆電話の利用は急激に増加。

ほぼ同時期にボックス用として「青電話」が登場。

1972年

(昭和47年)

100円硬貨も使える「黄電話」が登場する等ますますカラフルに、かつ便利に。
1982年

(昭和57年)

キャッシュレス時代の先駆けとなった「カード式公衆電話」が登場。
1995年

(平成7年)

すべての公衆電話がカード式に。
1999年

(平成11年)

「ICカード公衆電話」が登場。
2005年

(平成17年)

磁気カード公衆電話へ一本化。
2006年

(平成18年)

ICカード公衆電話のすべてのサービスを終了。

出典:電話/その他サービス(NTT東日本)より作成
http://www.ntt-east.co.jp/databook/analog.html

「カード式公衆電話」で使うテレフォンカードはブームになりましたね。

アイドルのテレホンカードなどはプレミアムがついて高く売買されていたそうです。

「ICカード公衆電話」は、私は見たことないです。ちょうどそのころから携帯電話を持ち始めたためかと思います。

喫茶店などで設置されていた「ピンク電話」もありましたね。

「ピンク電話」は以下のような生々しいエピソードがあり面白いです。

昭和30年代、電話が一般市民にまで広く普及するなかで、公衆電話の需要は増加し、繁華街や駅前を中心として赤電話や青電話の不足が深刻な問題となった。このため、飲食店や喫茶店などの施設を中心に、黒電話に料金箱を取り付け、「貸電話」とした、いわば私設公衆電話のようなものも登場し、多くの人に利用された。

しかし、貸電話の本体は黒電話であるため、ダイヤル市外通話も利用可能であったことから市外への不正通話が横行[7]、また架電した通話料金を低くごまかすなど、トラブルも発生した。この結果、店内に電話があるにも関わらず電話を利用したい客に貸すのを躊躇する状況が発生した。

このような状況下で、貸電話を設置していた酒場の女将が、利用客が市外通話をしないか見張っている様子[8]を電電公社の職員が目にし、加入者以外は市外発信ができない電話機というアイデアが誕生した。こうして、1959年(昭和34年)、初の特殊簡易公衆電話機であるピンク電話が登場した。

出典:wikipediaより抜粋

いつの時代も小さいことにズルをする人がいるもんですね。

公衆電話、携帯電話の推移

では、公衆電話の台数と携帯電話の契約数の推移を見てみましょう。

下のグラフの左縦軸は公衆電話設置数(折れ線グラフの赤)、右縦軸は携帯電話の契約数(折れ線グラフの青)です。

出典:「平成29年版情報通信白書」(総務省)より作成
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/na000000.html

出典:電話/その他サービス(NTT東日本)より作成
http://www.ntt-east.co.jp/databook/analog.html

いかがでしょうか。

母数が異なりますが、見事に相対していますね。

統計データを相関的に見るのは面白いですね。

公衆電話はなくならない

公衆電話は減っているとはいえ、なくならないようです。

電気通信事業法施行規則第14条」という法律があるのですが、公衆電話は「市街地は500m2に1台、それ以外の地域1km2に1台の基準により設置されること」だそうです。

法律とか保険の約款って、なんで上から目線で書いてあるのでしょうね。池上彰さんが翻訳してくれればいいのに。

公衆電話の特徴

公衆電話は、以下2つの特徴があり、災害等緊急時における有効な通信手段、と総務省は案内しています。(www.soumu.go.jp/main_content/000162017.pdf

①災害時優先電話
公衆電話は、災害等の緊急時において電話が混み合い、通信規制が実施される場合であって、通信規制の対象外として優先的に取り扱われます。
②通信ビルからの給電
公衆電話は、NTT東日本・NTT西日本の通信ビルから電話回線を通じて電力の供給を受けているため、停電時でも電話をかけることができます。


昔、有名コンサートなどのチケット予約は公衆電話からならつながりやすいとか聞いたことがありました。

都市伝説かと思ってましたが、どうやら本当らしいですね。

まとめ

公衆電話は携帯電話が普及してからどんどんと撤去されていますが完全になくなりません。

大災害などのもしものときに自身の行動範囲内で公衆電話の設置場所は確認しておいた方がいいかもしれません。

以上、ありがとうございました。


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