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そういえば、街の酒屋が無くなりましたね。
昔は会社帰りに街の酒屋さんで毎日のようにビールを購入してましたが、今じゃドラッグストアで第3のビールをまとめ買いしています。
家の近所には酒屋さんは4店ほど在りましたが、1店はコンビニに、3店は看板をおろしシャッターが閉まったままです。
サザエさんのサブちゃん
街の酒屋さんといえば、サザエさんのサブちゃんが思い浮かびます。
御用聞きに家庭を伺って、お酒や醤油、砂糖、塩などを配達してくれました。
日本は昔から地域に密着した便利なデリバリーサービスが存在してました。
ビールや醤油はビンが当たり前の時代もありましたから、重いビールケースを家に届けてくれる酒屋さんには助かっていました。(母談)
今じゃ御用聞きなんてほとんど見かけなくなりましたね。
守られていた酒屋さん
酒屋さんは密造酒を作るなど脱税を防ぐために認可制にしました。
それと引き換えに他の酒屋さんと距離を設けて競争相手に制限を行ってきました。
酒屋さんの免許があれば一家4人の家族は食うに困らなかった時もあったそうです。
お酒の安売り合戦
ところが、バブルの弾けたあたり1994年ごろから大型スーパーがお酒を売るようになり、大量仕入れによって安売り合戦が始まりました。
そのころから家の近くに倉庫のようなお酒の安売り店がいくつも営業し始め、ジャスコより安い価格でお酒を販売されていたのを覚えています。
週末には安売り店を回ってどこが安いか物色していた記憶があります。
そうこうしているうちに、大量仕入れができない小さな酒屋さんはシャッターを閉めざるを得なかったのでしょうね。
私たち消費者にとっては、定価で買うより少しでも安いお店で買うのは当たり前ですが、引っ掛かりを感じます。
酒販売の規制緩和
2001年から酒販売の規制緩和が始まり、2006年には酒販売が完全自由化になりました。
酒屋から早い時期にコンビニ経営に転換したお店はコンビニでの酒販売はできました。
昔はコンビニで酒を売っている店と売っていない店があったのを覚えている方も多いと思います。
いつの間にかコンビニのほぼ全店で売られるようになったのは2006年の完全自由化が始まりだったのですね。
街の酒屋さん減少の原因
酒屋さんが減少したのは大型スーパーの安売りに原因の一つがあると思います。
大型スーパー進出によって酒屋さんばかりでなく、商店街が無くなってきている時代です。
また、2006年の完全自由化によって、大型スーパーばかりでなく、オンラインショッピングでの酒販売も街の酒屋さんに大きな影響を与えたと思います。
オンラインショッピングなら宅配がセットになってますからね。
もう一つの考えられる原因は、後継者不足という原因も考えられますが、守られた規制のおかげでぬるま湯に浸かっていた酒屋さんにもあると思います。
なぜなら、まだ潰れていない酒屋さんがあるからです。
いち早くオンラインショッピングに対応したり、日本酒専門店にしたり、生き残りをかけて工夫した酒屋さんです。
その中の「なんでも酒やカクヤス」は大きく成長しました。
地域限定ですがビール1本から1時間枠で送料無料で宅配してくれます。
会社のパーティーや納会などに冷えたビールなど宅配してくれるので大人気です。
もちろん配達時間が限定されなければ全国どこへでも配送可能です。
以前、TVで紹介されましたね。
まとめ
街の酒屋さんが無くなったのは、大型スーパーの安売り合戦、酒販売規制緩和のせいばかりでなく、企業努力をしなかった酒屋さんにも原因がありそうです。
小売店にとっては、世知辛い世の中になったものですね。
以上、ありがとうございました。
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